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2005年 09月 11日
夏休み(二日目)
8月18日(金)京都の宿泊先を10時に出発。 (大阪・守口の京阪デパートで開催された加藤裕三の作品展) 京都で宿泊した場所は、2年前、私が編集を担当した本「カトウくんのおまけ 玩具デザイナー加藤裕三の世界」(吉田光夫 著)で大変お世話になった、大西眞紀子さんのお宅。大西さんは、加藤裕三のお姉さまだ。加藤裕三は90年代からグリコのおまけデザイナーとして活躍した人だが、2001年に50歳の若さで急逝した。 加藤はコテコテの大阪人で、デザイン するおもちゃもユニークだったが、何よりも本人が魅力的だった。そんな加藤の遺した玩具や仕事を多くの人に紹介したいと思って企画した本だった。 ちょうど、加藤裕三の作品展(亡くなった後も作品展は全国で開催されている)が、大阪で開催(毎日新聞社主催)されていたので、会場に遊びに行くとともに大西さんに久しぶりに会いに行こうと思ったのだ。 私たちは大西さんのお宅を出発したあと、すぐ近所にあった「平等院」へ向かった。あの、10円玉の「平等院」である。残念なことに修復工事中だったが、建造物の美術品が展示されている美術館があったので入ってみた。 そこに広がっていたのは、ため息がでるような光景……。そして、2体の「鳳凰」像に釘付けになる。屋根のてっぺんに向かい合って鎮座している「鳳凰」を、間近に見ることができるとは思ってもいなかった。細かい装飾や職人技が素晴らしいのはもちろんだが、その鳳凰の顔ったら! 美しいの何のって! 想像上の鳥であるにもかかわらず、目の輝き、微妙に笑ってるみたいな表情、艶っぽい色気さえも感じられる。首のカーブや、今にも羽ばたきそうな羽根も想像して作ったなんて思えない! 現代のアーティストなんて、足下にもおよばないんじゃないのか? いちいちため息をつきながら、展示物を見ていたら、あっという間にお昼! 午後には大阪にいるはずなんだけど、この分だと2時間はずれこむ。ま、急ぐ旅ではなし、有馬温泉がどこかに行ってしまうわけでもなし。ゆっくり関西を満喫しよう…。そのあと、法念院と哲学の道を散策して、お昼ご飯は鰻を食べた。そして、大阪へ。 加藤裕三の作品展会場に着いたのは4時だった。久しぶりに加藤裕三のおもちゃを見てなごんだ後、有馬温泉へと向かったのだった…。 つづく……
by yfujikawa3
| 2005-09-11 01:39
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