|
2005年 07月 01日
初日。夕方5時40分から1時間。私は4時頃から「心ここにあらず」状態。編集部の同僚たちのノーテンキな「がんばってくださいね!」という言葉にも反応ナシ…。
新小岩自動車学校に到着したは、配車受付終了40分前。あまりにヒマなので敷地内をブラブラ。「東京天然温泉」という温泉がある。不思議な教習所。ボウリング場もある。今度行ってみよう。なんてったって私のストレス解消の一つだからね(マイシューズもマイボールも持ってます! しかし、なぜか上達しない……)。 さて、そろそろだな。私は二輪集合場所に行き初回の人用の赤いゼッケンをつける。 「原田さ〜ん」と名前を呼ばれ、私は指導員の元へ走った。 「小泉です。よろしくお願いします」「よろしくお願いしま〜す!」と笑顔の私。 「で、原田さんね、その服装だと本来ならば教習は受けられません。帰ってもらうことになりますね。でも初日ですし、せっかく来てるのに帰ってもらうのも何ですから、今日はそのままでいいでしょう。次回から気をつけてくださいね」 「は〜い……」って、これじゃダメなワケ〜? 一応、長袖なんだけど。お気に入りのバンビのロンTなんですけど。七分袖ではあるけれど。手首ちょっと出てるけど。肘がかくれてればいいのかと思ってた。初っぱなから叱られちゃった。 「はい、じゃ1号車ね、私の後についてこっちに押して歩いて来てくださ〜い!」 ちょっと待ってよ〜。できないってば。CB750…。250㎏くらいあるのか……。押して歩くなんて…。1メートルくらい押して私は絶句した。重い。押しては止まって休憩して、また押してを繰り返す。ほんの20メートルくらい先に行くだけなのに、私はゼイゼイ息をした。 「………。」 「原田さんだけにやってくださいって言ってるワケじゃないんですよ。皆さんにやってもらってることですから」 「……、でも、重いです」 「大型だからね、原田さんは免許取ったら何に乗りたいの?」 「ハーレー。スポーツスター883……」 「ハーレーはこれよりもっと重いよ。これ押せないんじゃ、ハーレーも押せないよ」 「……。」 「原田さん、引き起こしはできたんだよね?」と小泉指導員は聞いた。 「え? やってませんけど。」 「やってない? 最初にやらなかったの?」 「はい。そんなこと言われてないし」 「おかしいな…、じゃ、ちょっとこっち来て。あれ、起こしてくれる?」 と、倒れているCB750のところに行く。 「やってみて」 「え、どうやってやるんですか?」 「自分がやりやすいように、まずやってみて」 CB400は起こせた。あれより、ちょっと重いだけだ。腰と膝で前に押すんだよね。雑誌で見たもん。あの通りにやればできる……。力いっぱい持ち上げようとしたが、CB750はビクともしなかった。3回挑戦して3回ともNG。 「これは、ガソリンも入ってないし通常よりもずいぶんオマケしてるんだよ」 「どうやって起こすのか教えてください。やって見せてくれなきゃわかりません!」 と、私は半ば反抗的に言った。 「じゃ、やってみるね」 小泉指導員がラクラク起こしてみせた。当たり前だが。 クソ。何でアタシにできないんだろ。 「じゃ、もう一回」 やっぱり、ビクともしなかった。 「どうして最初にやらなかったのかな……。ちょっと事務所に確認してきます。そこで待っててくださいね」 小泉指導員は、私を一人残して走っていった……。 私、どうなるのだろう? 免許、どうなるのだろう? 私……、ダメってこと? 私は、そこに立ちすくんだまま、CB750をじっと見つめた……。
by yfujikawa3
| 2005-07-01 21:51
| 教習所日記
|
ファン申請 |
||